優しくなくていいから

悲しい顔はしないーでー♪

全日本選手権2018が終わって

とうとう始まると書いてから止まってしまいましたが、今回は運良く自力でチケットが取れたので現地観戦ができました。限りなく天井席ではありましたが。

 

結果としては、大輔さんは総合で2位となりました。

表彰台は嬉しいですが、終わった直後は、それよりフリーのジャンプが崩れてしまい残念な気持ちが強かったかな。完成されたあのプログラムを見たかった、そしてたくさんの皆さんにお見せしたかった。

公式練習の様子も知っていたので、もっとできるのにと思ってしまった。

 

世界選手権の代表を辞退したのを聞いた時にはそうする可能性も分かっていたとはいえ、何かモヤモヤしたものがありました。

ファンとしては東日本大震災で延期になった2011年の幻の東京開催以来、怪我で出場できなかった2014年のさいたまと、出たいのに出られなかった地元開催の世界選手権。出て欲しかった気持ちもあります。

でも落ち着いて考えると、その事よりここまで仕上がっているのに今季がこれで終わりなのが残念という気持ちが自分の中で強いのだなということに気づきました。このフリーのプログラムは、現役を続ければ来季もやる可能性はあります。けれど来季は来季。構成も変えるかもしれませんし、今季のプログラムをしっかりと締めてほしいのです。

でもこういう結果になったのは、怪我や靴問題など序盤にたくさんの問題があったにもかかわらず、思ったより沢山成長できたからなのだなと前向きな気持ちも出てきました(←何目線?)。

そしてブランクの影響が精神的なところで出てくるのだというのも分かった気がします。前の現役時代の後半であれば、これだけ調子が良い中でここまで崩れる事はなかったと思うので、そこは戻し切れてないということなんでしょう。つまりは自分に厳しい大輔さんが、自分が世界で戦うに足ると思えるレベルまでに達しなかった、とジャッジしたということだと思います。

 

そして思い出します。もう引退が近いだろうと思っていた頃にも、こうやって我々が「見たい!」「地元開催だし」という願っている時、彼は必ず出場していたということを。いつも期待に応えてくれていて、脚の調子が悪かったり、それ以外にも色んなトラブルで欠場してもおかしくないような状態のこともあったけれど、出場し続けた。28歳という年齢まで。

それが負担になった事もあっただろうと思います。20代後半は十分に現役スケーターとしては高い年齢でしかも膝には古傷、それでもJO、GPS2戦にGPF、全日本、四大陸、世界選手権、国別と彼が調整の為に欠場を選択する事はありませんでした。痛かろうが医者に止められようが、滑る事が出来るのであれば出場していた、例えどんな結果になっても。

だからこそ、この復帰は自分のペースを守って、納得いくようにやってくれればいいんだ、と改めて思いました。

初戦から3ヶ月で、しかも間に何度も靴やブレードを変えながら、様々な怪我や身体の問題にぶつかりながらも、ここまできただけも凄いことです。

怪我を抱えながら、追い込めない身体で戦っていく為には、もう少し時間をかけたほうがいいという事なんだと思います。

 

次はいつ見る事が出来るのか分かりませんが、とにかく楽しみ♪

 

そして、しょーまくん素晴らしかった。

棄権したくないのは僕の生き方だと言ってましたが、既に1人全日本に出場しないでワールドに選出される選手がいるのに、自分まで棄権するというのは嫌だったんだと思います。

そして、もしかするとSP終わって2位に大輔さんで、自分が棄権すれば彼が優勝してしまう可能性も考えていたのかも。

JOの時も織田くんに負けるわけにはいかないという話をしていましたが、先輩達から引き継いだ日本のスケート界をしっかりと引っ張っているから心配しないでというメッセージなんだろうな。

例えどんな点になろうと、全日本優勝ということになってしまえば、「自分の為」として戦っている先輩に余分なものを背負わせてしまうかもしれない。ただただ、先輩に「自分の為」のこの復帰を全うしてもらう為に無理をしてくれたところもあるのかなと思ったりしてました。

しょーまくんは、これみよがしにそんな事は言わないけれど、とても考えの深い子なのでそんな心遣いをしてくれたのかもしれません。

彼は間違いなく日本のエースで、今の日本のフィギュアスケートを引っ張っているなと実感した大会でもありました。

 

信夫先生のコラムに深く頷いたのでした。

何度も跳び続けた宇野昌磨「努力の結晶」 佐藤信夫の目:朝日新聞デジタル

 

【スポーツ】高橋大輔の「献身」の意味 世界選手権辞退表明に込めた思いは…

 

高橋大輔、不変の魅力とスケート愛。全日本選手権2位の「先」へ向かって。

 

高橋大輔の代表辞退会見全文「若手のレベルアップを願う気持ちと、自分が活躍したいという気持ちは…」(矢内由美子) 

 

海外メディアも高橋大輔の全日本復活2位を絶賛「代名詞の芸術性」「誰からも敬愛」(THE PAGE)  

 

高橋大輔さん世界選手権辞退の理由 深夜の衝撃会見一問一答