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『アキレアの橋』放送前の特別インタビュー

◆「アキレアの橋」野村忠宏×髙橋大輔インタビュー「過去とは違う“今の髙橋大輔”を見て」

2月3日の日曜日の『アキレアの橋』の放送に先駆けて、野村さんと大輔さんのインタビューが掲載されています。

これを読むと放送が一段と楽しみになってきました。

 

野村さんだからこそ突っ込む、ワールド辞退に対する気持ちと、大輔さんの返答も面白い。辞退したのには、今の身体、特に膝の状態の事もあるんだろうし、何とも言えないんだけどね。

それにまだもう少し、体力面とか時間を掛けて作り上げて行かなきゃいけない部分があると思うから、全日本から3ヶ月で突貫的に作り上げて、2011年震災と、五輪後の怪我で2度も出場できなかった日本開催のワールドでそれなりの演技が出来てしまったら、そこで終わってしまいそうな気もするので、もう一段上に行くための準備なんだとも受け止めてます。

 

あと、キャスターなどの喋るお仕事に関しての話も、野村さんの言葉いいです。野村さんだって本当の意味で自信が持てるのは柔道だけ。

喋るお仕事が大輔さんにやって欲しい仕事かと言われれば否だけど、でもあまりにも4年間やった自分の喋るお仕事を否定する姿にイラっともします。

先週、放送されたアオハルTVの番宣番組でも同じようなに自分にはあまりにも喋る仕事が向いてないというようなことを言っていて、ヒロミさんが「見ている方としてはそんなことまったく感じなかったけどね」と言ってくださってました☺️

もちろん、スラスラ話せる訳じゃないし、気の利いたコメントが溢れ出てくる訳じゃないです。カミカミの時もある。でもさ、そんなの求められてますか?

それを求めるなら、その道のプロの人に頼みますよ。

他のスケーターさん達だって、上手いと言われてる人達でも、客観的に見たら全然上手くないです。多少度胸が据わってるとか、そんな程度の差じゃないですかね?いわゆるその道のプロの人と比べたらですよ。

だから、そんな耳障りのいい言葉だけがスラスラ出てくる事を求めていたら、スケーターになんて頼まないんですよ。そこじゃないの。

昔、藤井さんが拓郎さんに、ミュージシャンに役者を頼む時に演技の上手さなんて求めてないでしょう?味を求められてるんじゃないですか?って答えてた事があったんです。

だからね、その点において大ちゃんのコメントは、決して他のスケーターさんや、アスリートでテレビに出てる人たちから劣るものではなかったと思うのです。

もちろん、そこに胡座をかかず、向上心を持って成長していけば良い事なんじゃないかな。実際、4年間で上達していたところもありますしね。

 

とは言いながら、彼の「パフォーマーとして生きる」という目標には大賛成なので、テレビのお仕事を増やして欲しいわけじゃないんですけどね💧

 

素敵な対談なので、是非上記のリンクから、記事にアクセスして下さい。

 

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 五輪3連覇を成し遂げた柔道家野村忠宏がプレゼンターを務め、アスリートたちの心に迫るスポーツドキュメンタリー番組「アキレアの橋」(BSフジ)。2月3日放送回「アキレアの橋~2020遥かなる東京へ~フィギュアスケート髙橋大輔」では、昨年7月に現役復帰を果たし、同年12月の「全日本選手権」で銀メダルを獲得したフィギュアスケーター・髙橋大輔が約1年半ぶり、2度目の出演を果たす。

 番組では、異例の現役復帰を決断した日から、復帰へ向けた練習の日々、そして「全日本選手権」での闘いまで、髙橋が当時の心境や状況を自身の言葉で語る。トークの収録を終えた野村と髙橋に話を聞いた。

──髙橋選手が登場するのは2度目ですね。収録を終えた感想をお聞かせください。

髙橋 「僕は立場が変わっての2度目(の出演)ですが、(野村さんと)話していて懐かしさを覚えました。番組を通じて皆さんに今の自分の気持ちを聞いてもらえますし、また野村さんの言葉が今の自分に響きました。すごく楽しかったです」

野村 「前回はお互いオリンピックキャスターという立場での共演でしたが、今回は、復帰した髙橋大輔“選手”です。以前の大輔は、どこか確立したものを持てていない、不安気な感じがありました。それも大輔らしさの一つかもしれないけれど、髙橋“選手”になった今はすごく充実している感じ。言葉も、顔つきも違う」

──野村さんは奈良県、髙橋さんは岡山県出身ということで、収録中は関西風のイントネーションが混ざっていましたね。そのほかにお二人に共通点はありますか?

髙橋 「前回の方が関西弁が出てましたよね?(笑)」

野村 「そうだねー!」

髙橋 「僕は東京に来ると標準語になるんですが、野村さんが関西弁なので、つられてしまいます。僕は岡山弁なので、エセ関西弁ですが…(笑)」

野村 「なかなか(方言が)抜けないんですよ(笑)」

髙橋 「ほかの共通点…、僕と野村さんは真逆だと思います」

野村 「でも、(髙橋選手は)ネガティブでしょ? 僕もネガティブ(笑)。大輔は分かりやすくて、僕は言葉に出さないようにしているだけで、失敗したらどうしよう、間違えたらどうしよう、といつも考えてる。今はこうしてキャスターなどいろいろやらせていただいていますが、まだ自信を持ち切れていない。結局、本当に自信が持てる場所っていうのは、僕にとっては柔道で、大輔にとってはフィギュアスケートなんだよね」

髙橋 「(野村さんは)まったくそういう感じがしませんが…。でも、言葉で自分を奮い立たせているのかな、と感じる部分はあります」

野村 「試合が近づいてきたら逃げたいし、失敗したらどうしようと思う。でもそれを引きずっていては試合ができないので、ネガティブな部分を断ち切って、逃げ道がないように自分を追い込む。超ドSで、超ドMだね」

髙橋 「確かに! “アスリートあるある”ですね(笑)」

──スポーツ界の“レジェンド”のお二人ですが、互いに相手の「すごいな」と思うところを教えてください。

髙橋 「野村さんはオリンピック3連覇ですよ! すごすぎます。3回出るだけでもしんどいのに…(苦笑)。それにイケメンで…」

野村 「俺も負けてないぞ、って顔してる(笑)」

髙橋 「いやいや!(笑)。それにトークもうまいし、プライベートでも人を楽しませる力があって、交友関係が広いんです」

野村 「でも、食事に誘っても付き合ってくれないよね(笑)」

髙橋 「僕、引きこもりなので(苦笑)。野村さんは自分がこうなりたいな、と思うすべてを持っている人なので、ちょっと嫉妬しちゃいます(笑)」

野村 「恥ずかしいから、この質問は個別(インタビュー)で聞いてほしい(照笑)。大輔はこうして素直に話をしてくれるし、みんなにかわいがられるキャラクター。そして昨年初めて真剣な戦いのリンクにいる彼の姿を見ましたが、大輔が出てきたら会場の空気が変わった。普段と競技者としての魅力、その両方を持っているところがすごいですね」

──髙橋選手は「全日本選手権」で2位になり、3月に行われる「世界選手権」の代表に選ばれましたが、辞退されました。その決断を野村さんはどう感じましたか?

野村 「僕の本心としては出てほしかったです。そこ(世界選手権)を目指していなかったにしろ、アスリートとして権利を勝ち獲ったわけだから。代表の覚悟を持ったら、進化の速度も変わってくると思う。覚悟を持って、そこに向けて準備をした大輔の演技を見たかった」

髙橋 「本来であればそうあるべきでしたが、頑張れませんでした…(苦笑)。でも、出ると決めたら全力でやっていたと思います。来年もう1度、こういう展開になったら出るかもしれません」

──40歳まで現役を続けた野村さんと、32歳で現役復帰を果たした髙橋さん。長く現役を続ける上で一番苦労された部分は何でしょうか?

野村 「けがです。僕は良い時も悪い時も、柔道に対するモチベーションが落ちることはありませんでした。でも、けがをして、手術して、リハビリをして、やっと試合に出られるという時に別の場所をけがしてしまう、その時のショックといったら…。(現役時代の)後半はけがとの闘いでした」

髙橋 「基礎的な能力は、そんなに“落ちてきた”とは感じていません。でも、やりたいけれど(過去の)けがの影響で思いきりできないということがあります。そうやって付き合っていかなければいけないことも増えていくと思いますが、今はあまり気にしていません」

野村 「(年齢を重ねると)いい練習ができた、という日が少なくなってくる。そして、回復に時間がかかるから休むということも重要。軟骨や半月板は使えば使うほどすり減ってきますから、目に見えないところはボロボロですよ(苦笑)」

──お二人の姿に憧れて柔道やフィギュアスケートの世界に飛び込んだ後輩たちがたくさんいますが、お二人にとっての“憧れの人”“かっこいい人”とはどんな人でしょうか?

野村 「昔は、チャンピオン、強い人というイメージだったけど…」

髙橋 「そうですね、それが理想のかっこよさでした。でも今は、誇りを持って仕事と向き合えている人をかっこいいな、と思います」

野村 「今はスマートでなくてもいい、と思っています。あがきながらも自分が目指すものに向かって生きられる、ダメになる時もあるけれど弱い自分を受け入れながら信念をもって前に進める人がかっこいい人ですね」

──最後に、番組の見どころを教えてください。

野村 「大輔が今どういう気持ちでスケートと向き合っているのか、それが分かります。1年半前の出演シーンも出てきますので、見比べながら、過去とは違う“今の髙橋大輔”をぜひ見てください!