優しくなくていいから

悲しい顔はしないーでー♪

ワールド欠場のニュース

ここ数日海外に居たので、たまにしかネットに接続できない中、入ってくる数少ない情報にでさえ、この数日間胸がチクチク痛んだ。

ツイッターでの彼の最後のつぶやきを偶然にもリアルタイムに見て、「ワールドにはめちゃくちゃ出たい」と発言していた彼と、呟いた内容の違和感に、おそらくワールドは欠場するのだろうと予測はしていた。それでも欠場のニュースを見た時には、やはり動揺してしまった。

動揺したのは、彼の心が壊れてしまわないかとても不安になったから。出場しないことは構わない。むしろホッとしたところもある。正直この数週間で修正の効くような状態なら、彼であればこれまでに何とかしていただろうというのがあったから、このまま無理を続けることが得策とはどうしても考えられなかった。

それでもこれが彼にとってどれほど重い決断だったのかを思うと、どうにもならない無力感と切なさとが心に広がる。そしてその決断をしなきゃいけない難しい時に無用な揉め事に彼が心を痛めてしまっただろうことにも、やるせなさしかない。

今季のプログラムがもう見られないこと、当分は彼の演技を見られないこと、それは本当に残念だし、この先が不安じゃないと言えば嘘になる。

けれど勝手に応援し、勝手に夢を見る。そんな我儘なたくさんのファンに彼は身を削って答えてくれてた。今はそれだけで充分。

他の選手もそれぞれに素晴らしいに違いないが、私にとっては『フィギュアスケート=髙橋大輔』だから、代わりはいない。だからせめて幸せな気持ちをいっぱい運んでくれた彼が辛い時に、彼からもらった幸せを1%でも返すことができればいいのに。

未来がどうなるのかはわからないけれど、まずは怪我を徹底的に治してほしい。そして願わくば、諦めや受け入れじゃなく、彼自身がやり切ったと思える演技ができる場が何処かであればと思う。