優しくなくていいから

悲しい顔はしないーでー♪

Fantasy on Ice 2014 in Makuhari 6/7 夜公演

すでに世の中の流れには取り残されているが、記憶にある限りでFaOI6月7日夜公演を見てきた感想。

そもそもあまりというか全く行く気はなかったのだけど、ダイスケのインが発表された時、やっぱり氷上に戻ってきた彼の演技を見たいという衝動には勝てなかった。

メジャーどころ(ローチケ、ぴあ、e+)のチケットサイトではほぼ売り切れ状態だったので、行きたくても無理かななんて思っていたのだが、メジャーじゃないところ(もちろん正規の販売)では意外と残ってることが発覚。

いや、さすがダイスケファンの方々はすごい。そういうメジャーじゃないところも彼のインが決まってすぐに洗いざらい売り切れ。まぁ、大した枚数があったわけではないと思うけれど。

取れそうもないと思った途端に行きたくなるという性分なのもあり、うっかり取れるのかなぁ~なんてポチってみたら取れてしまったわけ。でも次の瞬間にはすぐに売切れになったので、狙ってた人は多かったのかも。

それにしてもこういうショーになると途端に高額。スタンド席で15,000円とかホントありえない。

私はそこまで近くで見たい派ではないので(いや、値段と比較した時にって意味ですが)、いつも安い席を狙ってるけど、こういうのと比べると常設リンクの会場の場合は狭いので安い席でもかなり近く感じる。

さて、もう私の記憶も怪しいので、残っている記憶だけで感想を・・・。

遥ちゃん、トップバッターで緊張するだろうに堂々としたもの。

何故だか私は彼女の演技は好き。スピードを感じるし、美しく品がある。

試合で確実に使えるジャンプの種類がもっと増えれば、まっちー並に1シーズンでも伸びるかも、なんて余計なお節介。

カナコちゃん、フラメンコの音楽が彼女に合ってる。

試合でも彼女の踊れる良さがもっと自然に出せるといいのにな。

彼女を見てると、踊れる子の方がエレメンツをこなさなきゃいけない試合では苦労するのかなって思う。

この2人を見て、今シーズンの女子は皆の心配をよそに大丈夫かもと思ったり。

あとは、大ちゃんのフラメンコも面白そうだなぁとも思った。

はにゅーくんとハビは、揃ってジャンプが調子悪かった印象。

ま、でも現役選手はこの時期にあまり良すぎるのも良くないんだろうし、他の回はよかったのかもしれないから、何とも言えないけど。

まっちー、彼の世界があるのねと思った。

彼の今季の快進撃はすごいけど、2011-12シーズンのSP黒い瞳や、そのシーズンに初めて生で見たジャパンスーパーチャレンジのアランフェスを見たときの方が、なぜだか私にとっては印象が強い。

あっこちゃん、安定の素敵さ。身のこなしが美しい。

おだくん、ちょっと彼のイメージとは違う感じの選曲。もうプロスケーターなんだなと・・・。

みきちゃん、コラボ曲の雰囲気が凄く彼女に合っていたように思う。

ボロトラもペシャブルも美しかったなぁ~。ペアもアイスダンスもあまりわからないけど、シングル以外の種目では、いわゆる上位選手(組)は大人の成熟した演技なんだなと思う。

サクサクと感想を書いてしまいましたが、正直言いますと、後半のステファン→ダイスケのところで脳内が埋められてしまったので、、、すみません。

ステファン、前半の演技では「やっぱり綺麗ねぇ」ぐらいだったのだけど、後半のグリークは本当に見入ってしまった。

素晴らしい世界観。観客を引き込んでるのが分かる。

そして大ちゃん、コラボ曲はこれは大ちゃんに限らずだけど、私がどうもなんだかうまく耳から入ってくるものと目から入ってくるものの波長を合わせることができず、ごめんなさい。ノリの良い曲の方がまだよかったかな。

大ちゃんの滑りは素晴らしく美しかったんだけど、うまく集中できなかったのよね。

でも、大ちゃんがサルコーを飛んだのはびっくりした。え?今のサルコーだったよね?って。

I'm Kissing youは、前がステファンで素晴らしくて、スタオベだったので、他の方でも同じようなこと言ってる人がいたけど、この後は大丈夫かなと、怪我あけで本調子じゃないし、無駄な心配をしたのだけど、はじまったらもうその世界観で会場の色を一気に変えたのが分かった。

演技が始まる直前までは、会場の反応が気になったり、なんとなく雑念が入っていたんだけど、はじまったら、双眼鏡を覗いたり、なんか他のことをしようなんて考えることもまったくなく(できず)、まさに引き込まれた。

ただただその動きに見入り、なんというか呆然としていた。あぁ、すごい、こういうことなのかと。

投げキッスをする振りで、キャーという声が客席から起こり、少し現実にかえったけど。

家に帰ってから、映像で見て思ったのは、テレビだけで見る人はきっと表情の印象が強くなってしまうのかもしれないなと。けれど、会場でモニターもなく、表情なんて少しも見えない遠い席から見ていてもあの切なさとか世界観は全部彼の動きから滑りから溢れ出ていて、全部伝わってきて、表現とか演技とかじゃなくて、見ている人間が周りの空気がその世界にシンクロしてしまうとでも言えばいいんだろうか。

オープニングや、フィナーレを見ててもジャンプで大きな失敗はしていないけど、ジャンプだけを見ればまだ本調子じゃないのは分かる。だからこそ、この人の凄さを身をもって感じたショーだった。