優しくなくていいから

悲しい顔はしないーでー♪

休養中

フレンズが終わって、もう一か月。

ソチがおわってからずっとといえばそうだけれど、なんだかいろんな気持ちが去来している。

本当はもっともっとダイスケロスになるかと覚悟していたけど、私自身が直接見ることはできなかったとはいえ、9月だけでも、歌子先生の講座や、大阪でのプーマイベント、さらにここにきて、クリスマスオンアイスに続き、SOI大阪も?というような情報もあったり、先週はザ・アイス大阪の様子も放送されたし、フレンズの放送、来月はファンタジーオンアイス富山、プリンス東京公演、再来月はケンジの部屋と、休養中とはいえたくさん顔を見せてくれるようで、うれしくもあり、ゆっくり休んでほしいという気持ちもありで複雑。

プーマイベントでのこともレポをあげていてくださる方もたくさんいて、話していた内容も知ることができた。彼が本当にリセットしようとしているのがよくわかって、スケート以外の道を選ぶ可能性があることも話していたとか。

それに関して過剰反応をするつもりもないし、うーん、なんというか私個人的にはプロスケーターっていうのもなかなか難しいだろうなと思ってるので、そういう選択肢は考えてしかるべきかなと思う。

まぁ突然完全にスケートから離れるっていうことはないだろうとは思いますが。希望も含めて。

アイスショーって結局一人では成り立たないから、ベースとしてスケート人気の持続が必要。

もちろん彼には人気もあるし、今は集客力もあるだろう。けれど、アイスショーは好きな人しか見に来ない。

今みたいに大きな会場にリンクを設置したり、そうでなくとも何日も公演を行うような興業として成功するショーは、コアなファンだけでは長く続けられるかどうかは未知数。

ショーだけであれば、多くの人の目には触れない。現状キープができれば、最善でしょうが、チケットの値段を考えるとなかなかそうもいかないだろう。

荒川さんが8年もプロスケーターとしてやってこれたのは、やはり現役選手の活躍があってこそ。メダルを取ってすぐのころはともかくとして、今、彼女一人にどのくらいの集客力があるのかといえば、現状の規模のアイスショーをすることは難しいだろうなぐらいの想像はできる。

このスケーターが好きという気持ちだけで、一つのショーで多くても2プログラム正味10分から15分を見るがために、安くても1万円、上は3万円近くも払うというのは、かなり敷居が高い。

フィギュアスケート』が大好きな人は別だろうが、なんとなく好きで支払える額ではない。

この競技に今の人気が続くのだとしたら、それはやはり次々に現役でスター選手が生まれるということで、それはつまり、あくまでプロスケーターは主役ではなくなってしまうことを意味すると思うし、もしこの競技の人気が落ちていくのだとしたら、やはりショー自体の運営も難しくなっていくだろう。

もちろん、まおちゃんやだいちゃんがプロスケーターとなれば、違う形も道も生まれてくるだろう。

けれども、とにかくリンクがなければ何もできない、たった一人の出演者でショーはできない以上、簡単なことではないだろうと思う。

目先の5年程度であれば、それだけでも大丈夫かもしれない。

でもそれはやはり彼の人生全体からいったら、長い展望は持ち辛い道なのかなと思ったりする。ある意味では現役を続けることとさほどかわりはない。

だから、解説をしたり、それ以外でタレント的な活動をしながら、ショーをするというのがとりあえず現役を辞めた有名選手たちが選んでいる道だけれど、その先は、コーチだったり振付師だったり、そういうものを目指している人が多いのかな。

でも、なんというか私は大ちゃんにそういうタレント的な活動をあまり求めてなくて、もちろんあくまでアスリートとしての軸があるうえで、メディアで彼を見られるのはとてもうれしいことだけど。

だから、今彼が言っている話は、長いスパンでのことだと思う。現役かプロかという選択ではない。

どちらを選ぶとしても、体力的にもそれ以外のことを考えても限界がある。

カートブラウニングのように50歳近くなってもプロスケーターを続けてる人もいる。

けれど、それが日本でも可能なのか。

練習場所の確保も難しい。可能だとしても、それだけで食べていくことはかなり難しそうだ。

何より、見極めなければならない、そこまで彼を突き動かすものがその道にあるのかどうか。

プロスケーターとして追求したいものがあるのか。そして、それをどう実現させていくか。

プロになるとして、解説やそれ以外のタレント活動をやるのか。

コーチや振付師の道を選ぶのか。

それ以外のスケートに関われる道があるのか。

それとも、スケートとは関係ない道を選ぶのか。

それが見えて初めて、現役を続けるかの選択になるのかななんて思う。

その道に入ることが、もう少し現役を続けた後でもいいものなのかとか、現役としてやりたいことが、パワーが残っているかとかそれも重要なこと。

彼のスケートはもっともっと見ていたいし、彼は滑っていなければいけない人だとも思っている。

でも、彼の人生の選択は自由であってほしい。

相反する思いを抱えながら、彼のいないシーズンが始まる。