優しくなくていいから

悲しい顔はしないーでー♪

神戸チャリティー演技会

運良く、神戸チャリティー演技会のチケットが取ることができたので、スケート関連での遠征は初めてだったけれど、思い切って見に行ってきた。

席はバックスタンド側のS席前方。戻りチケだったのにいい場所でありがたかった。

かなりギリギリでの到着で、急いで席についたのだが、オープニングと1人目の演技の辺りに、これはもしかしてメインスタンドじゃないかと不安になり、演技の合間に外に出て係員さんに尋ねると案の定、逆側。

偶然にもメインスタンドの私と同じ番号の辺りがゴッソリ空いていたのでよかった。

さて移動するとなかなか席が見つからず焦る。バックスタンドは一席ごとの区切れ目が無いので、空いてる場所が分かりにくい。

なんとか係員さんに探し当ててもらい着席。周りの方にはご迷惑をかけて申し訳なかった。

前半は、ノービスやジュニアの選手が多いが、本当に日本のフィギュア界の未来は明るいなという感じ。

女子は高難度のジャンプも飛んでくるし、男子もちゃんと身体の使い方をしっかり気にして動いている子が多かった。将来が楽しみ。

男子に関しては一昨年の全日本で見ている子も多いので、初見なのはノービスの子ぐらいかな?セナくんはXOIで見てるし。

今年の女子ワールド代表も全員揃ってて、それぞれやはり一味違ってたかな。

中でも私はやはりカナコちゃんが好き。あっこちゃんやまおちゃんと代表だった頃は、やはり2人がベテラン過ぎて動きの荒さが目立ってしまってたけど、彼女には踊りのセンスがあるし、華もある。目を引くスケーターになったなぁって実感した。

さて大ちゃんは、一部の最後にマーニーの曲を、そして二部の最後にKissing Youを滑ってくれて、予想外の2曲にびっくり。マーニーの曲は、CMと比べるとリンクはかなりの広さなのにも関わらず、全くそんなことは感じさせない。ジャンプは着氷が乱れたけど、スピンやツイズルが奏でる音達は美しくて、切ない。シンプルな上下黒い衣装も余計なモノを削ぎ落とした美しさ。

リンクが近いから時折聞こえるエッジ音までもなんだか世界観を創ってるなぁと思わせた。

Kissing Youは、優しいけど力強い想いのこもった演技だった。最後の演目だったからというのもあって、全スケーターや関係者がリンクサイドから見ていて、私の位置からだと彼の演技の向こうに沢山の若いスケーター達が見えて、その視線に囲まれたKissing Youは力強く男らしく、若い彼らの夢や希望や憧れを全て包み込むように感じられて、その光景が言葉なんかなくても、『髙橋大輔』っていうスケーターがこの日本のスケート界をぐっと強く引っ張ってるんだなって事の紛れも無い証明のようだった。

そんな中でも昌磨くんが私の視界の中に入る時には、本当に微動だにせず、大ちゃんの動きをまるで睨むかのように追っていて、演技の最後手を差し伸べるところで観客からは拍手が起こるのだけど、大ちゃんがその手をおろすまで全く動いていなかったのがとても印象に残った。

募金は列まで並んだのだけど、どうしても最終の新幹線を逃す時間になってしまい、あと十数人って所で諦めた。けれど、大満足。行って良かった。

心温まる演技会で、彼の一区切りが付いたのは喜ばしい。