優しくなくていいから

悲しい顔はしないーでー♪

いってらっしゃい

大ちゃんが先週24日金曜にとうとうアメリカへ旅立ったということだ。

チャリティ演技会が終わってから、もう行くのか行くのかと思いながら過ごしてたので、あぁやっとという気持ちもあり、あぁ行ってしまったという気持ちもあり。

寂しいけれど、そもそも会う、会わないの間柄でもなく、同じ日本といっても近くに住んでるわけでもないから(近くに住んでいても一緒だけどw)毎日が変わるわけではない。

引退発表してから、少なくともひと月に一回ぐらいは何かしらのニュースなんかで顔を見せてくれていたし、アイスショーもあったから、そういうことがなくなるのは大きな変化かな。

でも、引退してしまった以上、彼がどこに住んでいようとこれが通常になっていくんだろうなと思っているところもある。

行ってしまった~と思ったら、想像していた以上に寂しい。行ってしまったことがというより、たぶん引退してしまったことを本当に実感せざるを得なくなったからだと思う。

アメリカにいる間にというか語学の勉強をしている間は、無理にアイスショーに出たりしなくていいし、一度ちゃんとスケートと離れることもいいのかもしれない。好きなようにしたらいいと思う。

ファンになんてなんの力もないから、どんなに帰ってきてといっても、結局彼の人生を支えてあげられるわけではない。アイスショーが一人だけで成り立つなら可能性もないことはないが。

別に裏切ったとか自分勝手とかそんなこと微塵も思う必要はないよ。

むしろ、たぶん彼の性格からすると、自分の理想とする動きができないままでこの1年のたくさんのショー出演は、心のどこかでは辛かったんじゃないかと思ったりもする。

もちろん、その瞬間楽しかったり、うれしかったりすることもあっただろうけど。

引退発表後、あれだけの素晴らしいショーでたくさんの刺激を得ても、彼の気持ちがまっすぐにスケートに戻ってこなかったことがショックだったファンの方もいるようだけど、私はむしろ彼がひと時の甘い蜜に流されなかったことに安心した面もある。

ここが居心地のいい場所であることを彼はよくわかっていて、反面それが努力なしで永遠に続くものではないこともよく分かってる。自分が本当にやりたいと思えることを見つけて、必死でやってこそ、たくさんの声援や応援にも向き合える。

そういうことなのかななんて勝手に想像してる。

一年で答えが見つかっても見つからなくても、今までの生活から距離を置くことはいいことだと、私も経験上思う。私は全然ダメダメで語学も何も身に着けることはできなかったけど、それでも日本を離れたあの半年は意味がなかったとは思わない。

今の自分がダメダメなのは、私自身の問題だからな。何より、この意味のないフィギュアフィーバーの日本を今離れるのは、いいことだと思う。

彼が旅立ったその日からちょうど10年前が、私がイギリスから日本へ帰ってきた日だということに気付いた。私の場合は半年程度の目標もないステイだったけど、私の人生では数少ない冒険。

本当に大したことはしないままで帰ってきてしまったけど、少しだけ色のついた思い出かなとも思う。

特別に楽しいことなんてほとんどなかったけど、それでも貴重な経験だったとそう思える。