優しくなくていいから

悲しい顔はしないーでー♪

FUMIYA FUJII Premium Symphonic Concert 2015 ~ Celebrating Fumiya's first live album ~

ということで、久々?の藤井さんネタ。

昨年のシンフォニックツアーが好評だったということで、急遽今年もツアーが組まれました。

2月の大阪2公演+4月、5月で全国という感じだったけど、今回は前回とは逆で大友さんの指揮が多めで山下さんは名古屋と福岡の2公演のみ。

私は2月の大阪2日目と横須賀、オーチャードに参加できました。

去年は西宮だけが大友さん指揮だったので、打ち解ける間もなく終わってしまったわけですが、打ち解けたかどうかは別として、藤井さんも大友さんとの会話にもだいぶリズムを掴んで、リラックスできるようになりました(笑)

今回、まずすごかったのはオーチャードの声の出です。すごい、あんなにも出るんですね。

というか「まだまだ出ます」と言ってるようにさえ感じて、限界を感じさせなかった。

大友さんも「昨年の西宮の公演はディスクにもなっていって、本当に素晴らしい公演だったのですが、それなのに今日の藤井さんは、あの時と同一人物なのかと思うほどです」というようなことをおっしゃってました。

西宮の公演は、私も見に行きましたが、緊張はしていましたが、声はよく出ていたと思います。

やはりここまで何公演かやってきて、オーケストラや観客のリズムみたいなものも掴めたから、心理的余裕が違うというのもあります。

でもね、声の出方にも余裕が出てきた気がするんですよね。もちろんそれにも慣れというのも影響してるでしょうが。

まぁ、本当にうれしい誤算でした。

52になっても彼は進化し続けられるし、また違う一面を見せてくれるんだということを証明して見せたわけです。

そして、東京最終日で今までで一番と思えるようなコンディションを持ってこられるその力にも正直感服しました。

まぁ、私は全公演を見たわけではないので、これが一番だったかどうかはわからないですけどね。

ただ、東京フィルさんとはたった一度きりの初めてのコラボだったわけで、そこらへんはなんとなーくもったいなかったかな。何が悪いとか良いとかじゃなくて、息の合わせ方みたいなものがたとえオーケストラでもあるんだろうなと思います。

その辺はもちろん指揮者の方が極力は埋めてくださるのでしょうが、横須賀で聞いた日フィルさんは何度も共演しただけあってその辺りの藤井さんの、というか観客も含めてかもしれませんが、空気というかリズムみたいなものを掴んでくださってたかななんて思ったりもします。

ど素人ですし、会場も違えば、自分の席も違ったんで簡単に比較はできませんから、あくまで私見ですけどね。

さて、時折MCに大友さんが参加してくださっていろんなお話をされていて、横須賀のものと渋谷のものと混じってますが、心に残ったものを書いてみます。

大友さんは、今回のツアーの中で、どうやったらオーケストラによる音楽がこの国で根付くことができるかを模索しているというような話をされていて、その試みの一つがこのプロジェクトという話をよくされていました。

その流れで、オーチャードではこんな話に。(会話の内容は概要です、表現違ってると思います)

フ:「そういう試みでこのプロジェクト(ビルボードのシンフォニックライブ)が作られて、僕は男性ボーカルとしては初めてさんかさせていただいたんですけど、これからまたいろんなアーティストが参加していくでしょう。明日は玉置さんがここでライブしますし」

大:「いや、でもね、そんなにこれをできる歌手というのは多くないんですよ。」

フ:「そうですか?まぁでも玉置さんも歌うまいですし」(←褒められるとてれるので、とりあえず人を褒めるほうに持っていくお人好)

大:「お二人はね、まったくキャラクターが違うから」(←藤井さん大爆笑)

大:「でもね、歌のうまさという意味では、甲乙つけがたいです」

フ:「いつかこのライブをやった歌手を集めて、フェスみたいなことやれたらいいですね!」(←どこまでも陽気w)

さて、横須賀ではこんな話も。

大:「実は私フミヤさんに以前お会いしたことがあるんです」

フ:「え?」

大:「チェッカーズの頃、いやデビュー前かな」

フ: 「え?あ、目黒のヤマハですか?俺たち集団就職みたいな感じだったので。」

大:「そうです。あの子たちがもうすぐデビューするんですよって教えてもらった。」

フ:「そいつらは失礼なかったですか?(笑)」

大:「いえ。もう30年前になるんですね。」

フ:「そうですね、32年前ぐらいですね。」

オススメのクラッシック曲の話

大:「昨日のね、CDの話、ビックリしました」

フ:「そうそう。昨日のMCで大友さんにオススメのクラシック曲をうかがって、ドヴォルザークのチェロ協奏曲という話をしたんです。そうしたら、今日もうそのCDがファンの子から送られてきて」

大:「そうなんですよね、それを聞いて私は感動して。なんというかその藤井さんとファンの方の温かい関係性に。」

あと、大友さんが駐車場で藤井さんのファンに声をかけられたという話もしていたような・・・。相変わらずの濃さを出してる藤井さんファンですが、おっかけなどは、程々にお願いしまーす。

それから、誰にでもオーケストラと歌えるわけじゃない理由としてこんなこともおっしゃってました。

声量や歌のうまさというのもあるけど、今ポップス(ロックなど現代音楽と思われる)の歌手の方は"クリック"(※メトロノームのようなテンポを出す機械)がないと歌えないというような人が多い。

クラッシックは章ごとに、小節ごとにテンポが違い、拍子が変わることもある。以前、被せる(パートなど別々に演奏して後で重ねる)ためにスタジオでクリックを使って同じ曲をオーケストラで録音したことがあるが、どうしても膨らんでしまい合わなかったと。それがオーケストラの醍醐味だと。

生の音に合わせることのできない歌手はオーケストラとは歌えないよってことですね。

なかなか面白い話。

っていうか、藤井さんはそもそも生の音じゃないとというタイプの気がするし。世の流れでイヤモニに変わった時も本当に嫌そうだったし、今も聞こえづらくてもイヤモニじゃないほうがのびのび歌ってる気がする。

客が聞いてる音や客の反応が一緒に聞こえないと、いやなんだろうなぁと思ってるんですけど。

クリアに聞こえなくても空気を感じたい!みたいな。

たぶん、ほとんどの人がオーケストラのほうが堅苦しく、ポップスのほうが自由な音楽だと思ってると思うけど、この視点からいくとオーケストラのが自由なのかも??

っていうより、現代はいろいろ機器が発達したし、みんな勉強する機会も多くて、そうなっちゃうってだけなのかもしれないけど。何もない時代のほうが自由だったってね。

ほかにもいろいろあったんですが、長くなりすぎたので思い出したら書くかもしれないです。

なんかいろいろと新しい発見もあり、面白いツアーだったけど、そろそろ緩いビートに身をくゆらせながら色気満載で歌う藤井さんが見たくなりました。

当分、壮大なバラードは聞かなくてもいいかな(笑)

今年はツアーやらないって言ってるし、それはいつになるのかしらねぇ~。