優しくなくていいから

悲しい顔はしないーでー♪

松原さんによるNumberのWeb記事

Number Webのコラム

「スケートが好きと言えるように」引退、復帰を経た高橋大輔の変化。

 

Number970号で大輔さんのインタビュー記事を書いて下さった松原さんが、Number Webにコラムを書いてくださっています。

先週からいくつか出ていた記事の感想として、私がウダウダと書こうとしていたことは、全然書く必要なかったななんて思ったり💦

大ちゃんが否定する彼の前の現役の最後2年。私はファンとして見ていましたが、彼は本当に戦っていた。逃げることなく。それなのに次々訪れた過酷な状況。それさえ、私達が知っているものなんて氷山の一角でしかない。

 

彼は少なくとも自分のスケートに関する事は、自分の心に寸分の弱さも許さない。

誰もが自分が考えて決めた行動さえ、100%の気持ちであるとは言い切れない。自分で気付いてない事もあるし、気付かないようにしている事もある。

出来るだけ自分が心地良い理由に収めるし、人のせいにさえするだろう。

そうやって自分の弱さから目を逸らしながら、生きているものだと思う。

彼はその小さな弱さの可能性さえ許さない。

その自分への厳しさ故に、4年前は引退を選んだ。一番戦わなければいけない時に、怪我をして、戦いきれなかった自分を許さなかったから。多くの期待に応えられなかった自分がスケートを続けていく価値はあるのかと。

そして、その厳しさ故に、今季復帰を選んだ。

あの時の選択は、自分への厳しさだったのか、それとも弱さだったのか、そこを見つめ直すためでもあったのかもしれない。

「無くすものは何もない」と言いながらもマスコミのあの注目度だ。常人では考えられないほどのプレッシャーも背負っていたはずだ。

しかし、もう「スケートが好き」という原点を見失わない。シンプルなようで難しい、重みのある言葉。

 

こうやって、インタビュー記事とは別にコラムを書いて下さった松原さんに感謝しかない。

 

今季の大輔さんの色々な場面における笑顔を見るたびに、昨年5月のPIW滋賀のふれあいタイムでの、会場中に響き渡るような明るい笑い声と陽のオーラを思いだす。

復帰会見よりは1ヶ月以上も前のことだったけれど、もうそこにはその笑顔はあって、何も知らなくても感じられたあの幸せな感覚を忘れちゃいけないなと思う。