優しくなくていいから

悲しい顔はしないーでー♪

アキレアの橋

2月3日、アキレアの橋が放送されました。

本当に良い番組でした。

 フジテレビさんが追った、復帰会見から全日本までの映像が盛りだくさんで、その時々が本人の言葉で語られていて、本当に隅から隅まで文句は何もないぐらいです。

 

この4年間で、リオとピョンチャン2つのオリンピックで一緒にオリンピアンキャスターとしてお仕事し、またご本人もオリンピックで3度の金メダルを取ったにも関わらず、日本代表とならずとも40歳まで現役を続けたという野村さんだからこそ、引き出してもらえた言葉もあったんじゃないかと思います。

 

今季のワールドを辞退した話は少し詳細に、復帰した時点で例え無理であろうとワールドを目指すと言えなかったのはびびっていた(逃げていた)気持ちがあったからで、そういう心構えで出るべき試合ではないということを言っていて、彼が考える国を代表して戦う事の重みと、彼の自分のスケートに対する厳しさをまた感じました。

野村さんは事前のインタビューで「それでもそこに合わせて戦う大輔を見たかった」って仰ってくださって、私もその気持ちは未だにあるけれど、でも納得もしています。

 

そして、特に心に残ったのは、歌子先生の言葉達。

先生も前後にあまりに辛い思い出が多くて見返せなかったというソチのフリーの演技をご覧になって、目を潤ませながら「良い演技だったな」と。最後のコレオシークエンスの中で跳ぶスプレッドフリップジャンプ(通称バレエジャンプ)は、あまりに脚の状態が悪くて、傷むので練習も出来ていなかったけれど(ここで本人は「そうだったっけ?」と相変わらずのコメントw)、普通に跳んでいる。

あのときは観客席と自分の間に膜があって、1人で滑っているようだったという、本人の話には、「彼は天才だから、自分には理解出来ないようなことを言う」って。

でも2本目の3Aは両足になったのが残念だったとはいえ、他のジャンプは決めていて、あの状態だったのにここまで出来ていたことを考えると何かに守られていたのかもとも。

 

あれは、何かが守ってくれてたのか。うんそうかー。順位や点数じゃない別の境地に達していた事は確かだったけれど、何かが守ってくれてたんだ、って思うと少しだけホッとする。

にしても歌子先生が「天才だから」って言うのはサラッと受け入れる。どうせいつも通り「歌子先生は大袈裟だから〜」とか思ってんだろな😅

 

そして、「彼が(引退して)居ないこの4年間、自分はよくやってこられたな」って仰ったのには、もう本当にその想いの深さを感じました。

ソチの演技を見た歌子先生の言葉には大輔さんも目を潤ませていました😭

 

引退して数年はショーの練習していても調子がいいと「4回転も跳べるね」と復帰を促すような歌子先生の圧をかわし続けてた事とか(笑)も大ちゃんらしいなと思うし、自分の演技で泣かせることは難しいと。自分より自分に期待してくれてるから、自分ではうまくいっても「もっと出来る!」って思ってると言うのには、なんか納得です。

でも本当に演技の素晴らしさで泣かせることできると思ってます。

 

以前同番組に出演した際、あっこちゃんが、大輔さんが2014年の時さいたまワールドに出られなかったことについて「スケートの神様は彼にもっと味方してくれてもいいのに」と思ったという事を言ってくれていて、それに対して改めて今回大輔さんは「今やってることが、自分がその時あっこちゃんに出場を勧めたものに近いと思う。いい演技を見せることが重要ではない。やってる姿を見せることが出来ている」「(2014年のさいたまワールドに)出なかったことに意味があった。出場していたら、もっとスケートを嫌いになっていたかも。そう言った意味では(神様は)味方してくれたのかもしれない」というまたも名言✨が出てきました。

野村さんの「意味があることになったよね。復帰した事によって」という言葉に、この人はそうやって実はとても難しいことを飄々とやってしまうところが常人離れしてるのよね、なんて思ったり(笑)

 

復帰して良かったことを問われると、「良かったと思うことしかない」。一番良かったのは「スケートが好き」と言えるようになったことだと思うと綺麗にまとめてました☺️

やはりとても充実している顔が見られるのは嬉しいし、自分も頑張らなきゃという気持ちにさせられます。

 

そういえば、歌子先生が「彼は天才だから凡人の私には分からない事を言うことがある。復帰からのこの半年の間にもそういう事が何度かあった」と仰っていて、そのエピソードぜひお聞きしたいなぁなんて思ってしまいました。

 

とりとめない感想になりましたが、本当に素敵な番組をありがとうございました。