リショーさんからの色々
また少し古い話になってしまいますが、近畿選手権のフリーの日程に合わせて、大輔さんの今季のフリーの振付師であるブノアリショーさんが来日されてました。
そして試合が終わった後、振付のブラッシュアップをしたとのことでした。振付変更の全貌は既に西日本選手権で明らかになってますが、その時ツイッターにこの動画をあげてくださってました。
最後のコレオステップの部分になります。
Fire on ice 🔥 #daisuketakahashi pic.twitter.com/zwLafJC91v
— Benoit Richaud (@Benoitrichaud) 2018年10月11日
あのジャンプ大遭難の(と言っても演技は素敵だったのですが)近畿のフリーの直後にこれを見て、また一段と次の演技への期待が高まったのは言うまでもありませんでした。
いや、正直言うと、これを見てたので西日本選手権のあのフリーを見ても、まだまだだなと思ってたんですけれども(←鬼)
本人も言っていたとおり、最後のコレオステップはかなり脚にきていたようで、ここまでは動けてませんでしたよね。それだけ一曲ジャンプも入れて滑りきるのは大変だということですし、このプログラム自体かなり複雑で、体力を使うものだというのもあると思います。
この動画以外にも写真をいくつもSNSにアップしてくださいました。
Love this place #kansaiuniversity pic.twitter.com/Eg7D4vcI9l
— Benoit Richaud (@Benoitrichaud) 2018年10月12日
Thank you #daisuketakahashi and his coach Utako for a wonderful time here in Japan 🙏🏻 #artist #fighter
— Benoit Richaud (@Benoitrichaud) 2018年10月13日
Now its time for me to go home, then Chicago and right after Skate America, Seattle 🇺🇸 #choreographer pic.twitter.com/ONh8atBeHo
その後、TSLでリショーさんインタビューがあり、その中でも大輔さんの話をしています。
55:50辺りからになります。
私の能力では、全ては聞き取れていないので、いつもの妄想と想像込みです(笑)英語分かる方はご自分で聞いた方がいいと思います。ついでにあまりに妄想が過ぎてたら、ひっそりとコメントか何かで教えて下さい。
D: Dave(インタビュアー)
R:リショーさん
D:ダイスケのステップについて聞きたいんだ。音楽には4カウントとか8カウントとかあると思うんだけど、彼は独特のビートを持っていて、音楽が提供しているビートとは違うところでポーズやターンをしてるんだけど、どうやって彼に振り付けたの?
R:ステップは変更したんだ。前よりずっと良くなった。知ってると思うけど、ダイスケは怪我をしてたんだ。
D:彼に何があったの?とても調子がいいと聞いていたけれど、怪我をした
R:うん、本当にすごく良かったんだ。自分が最初に見たときには(口を開けてポカンとするジェスチャーで)、こんな感じになっちゃったよ。ショックを受けた。四年経っていたのに技術的にも良くなっていたから。知ってると思うんだけど、ダイスケは前はジャンプして上がってから回り始めてた。
D:うん、ディレイドジャンプだったね。
R:それが前より早く回り始めるようになったんだ。(今のルールでは)回り始めるのが遅いと降りてくるときにも回ってしまうから。
それで本当にショックで、「ああ、この人はまだ全然やり終えてなかったんだ」と思った。
技術的にも成長してたし、スケートもスピンもより成熟していた。
私が投稿したビデオで見ることができると思うけど(上に紹介した動画)、スピンもすごく早くなってる。私達はステップシークエンスを変更したんだ。エレメンツとしてうまく機能していなかったからね。私は自分自身も何かチャレンジしたいと思って、何かより難しくしようとしてたけど、今回の変更で彼もかなりやりやすくなったと思うし、20倍は良く見えるようになったと思う。
ステップは見ている人が次に何が起こるか予測できないものしたかった。音楽性も、方向も、動きも、氷上のステップも、想像するのと逆にして、そういうのが見ている人を驚かせるだろう。
D:音楽はどうやって決めたの?
R:元々友達がこれは100%私の音楽だと言って教えてくれたんだ。ジョングラントというコンポーザーの曲で、クラシックのラフマニノフにインスパイアされてる。
ロンドンフィルハーモニーとコラボしたライブコンサートの音源なんだ。これはフィギュアスケートにパーフェクトだ。
ダイスケと仕事し始めた時、この曲を聞かせたら、「これでスケートしたい」と目で言ってた。
D:彼がスワンレイクでみクラシカルとモダンを融合させてたのを思い出す。10年後だね。
彼は今どう?
R:良くなってるけど、簡単ではない。彼は良くなってる。彼がこのシーズンをどう終えるかは分からないけれど。足に痛みがあるからね。
でも彼は内に炎を秘めている。怪我をしててもまだスケートがしたいと戻ってきたんだよ。
3000人のファンが彼だけを見に試合にやってくるけど、そうだとしたって(そういう状況でも)多くのスケーターは競技に戻ったりはしないよ。でも彼はそれをやった。
だからただただWowと思う。
(近畿ブロックのフリーの後)彼は「ごめんね、ブノア。最低だったよ」というから「いや、技術的にはそうかもしれないけど…」と答えると「いや、いや、あれは最低だよ」っていうんだ。彼は面白い。
D:来月また試合があるんだよね?
R:彼が(次の試合で)4回転をやるかはわからないけど。彼は競技には4回転が1つは必要だと考えてる。
だけど自分は全てクリーンに滑ることができて良いプログラムならいいと思う。
だから彼が怪我なくスケートできたらいいなと思ってる。だってステップ踏む度に足や膝が痛んだりするのは大変なことだよ。彼はとてもタフだ。
彼には経験もあるし、何よりスケートしたいと思ってる。最も重要なのは彼が楽しめていることだよ。